頂上には30分程いたでしょうか?
息子が「なんか、もう下りた方がいい気がする」と言い出しました。
これは”雨が降ってきそうな気がする”という意味で、”雨男”が言うことなので
それではと、そそくさと登ってきたのと同じコースを下山し始めました。
下り始めて10分位でポツポツと感じ始め、”やっぱりきたな~”と思いつつも、それ以上は雲が広がらず
たまにポツポツ感じる位で、雨雲に追いつかれないよう更に20分程下り続けました。
息子が前で、ゴツゴツの岩場を下りていたのですが、ふと右の岩陰に直径15㎝もあるような大きなキノコが目が止まり「あれ!?」と思いました。
ちょうど登りの時に、同じ辺りで同じようなキノコを、これまた同じように右側の岩陰にあるのを見つけ、息子に「それを採っていって、お昼に頂上で食べな~」と冗談を言ったことを覚えていて、
「この辺りは、あの大きなキノコがよく生えるのかナ~」などと考えながら進んでいました。
その頃雨が少し強くなって、追いつかれたかなと思っていました。
その直後、息子が斜めに傾いた大きな岩を乗り越えた時、頭の中に大きな?マークが・・・
「ちょっと待て!!」 「なんかおかしい!!」
思わず口から出てきた言葉でした。
そこは、僕が登りの時にリュックのサイドポケットからペットボトルを落とした所で、ハッキリと憶えていました。
問題はその進行方向でした。
僕等親子は、いつの間にか又山頂に向かう方向に進んでいたのです。
先程のキノコも登りで見たキノコだったのです。
「え!! 何で!!? だって!!?」 息子は何が起きたのか一瞬解からなくなった様子ですが、とにかく僕等はいつの間にか又山頂にUターンしていたのです。
後ろから追ってくる雨雲に向かって行ってしまたのだから、雨が強くなる訳です。
おそらく10分位前にUターンしてしまったのですが、その後注意して通ってもどこで間違えたのか解りませんでした。
その辺りは稜線上で植物はあまり無く、幅1~2m程の岩場の登山路でコースを間違える方が難しいのですが、
まさに妖かされた感じでした。
こうゆうことってあるんだな~と貴重な体験を親子でさせて貰いました。
結局、登りでペットボトルを落としたのにも意味があって、それと
キノコにも助けられた感じがしました。 ありがとう、デカキノコ\(><)/
結果的に無事下山でき ”でめたし でめたし”でした♪
雨はその後また振り切ったものの、下山終了20分前に追いつかれましたが、そこはもう森の中で、あまり濡れる心配が無いのでカッパを着ないで下り切りました。
これは”雨男”にしては快挙で、5回目の登山で初めてカッパを着ずに済みました。
まあ、結局雨は降ったので記録は更新中ですけど(笑)
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