年も越したというのに、まだホノルルマラソンのおもひでは続きます。
さて、長旅もいよいよ残り2キロいつもなら15~16分で済む距離ですが、さすがに疲れていたのかGOALのカピオラニ公園までは結局30分以上かけて辿り着きます。
GOAL手前は500メートル程はあるでしょうか? まっすぐの道が続きます。
この最後のストレートは両側に応援に集まった方や、走り終えた大勢の方々が声援を送ってくれて「THANK YOU] 「ありがとう~」と声援に応え手を振りながらGOALへ向かいます。
ところが、この辺りから娘の態度が何だか変です。
あと少しということで、いろいろと振り返って話しかけるのですが返事もしません。
いよいよGOALのころは僕も喋ると涙が止まらなくなってしまうので、とにかく手をつないでGOALするのですが娘は顔も上げません。
GOAL直後に写真を撮ってもぶっちょう面です。
何か想うところがあるのだろうと、あまり追及せずにおきました。
夕方、ふと娘が言うには「GOALの時は嬉しくって泣いちゃった…」とのことです。
僕もそうですが、「やったー!!」 というようなGOALは経験が無く、その瞬間はいろいろな想いが込み上げてきて複雑な心境です。
娘も本人にしか解からない想いが湧き上がってきて、複雑な態度になったものと思います。
これも娘の正直さの表れです。
GOAL直後の感想は人それぞれでしょうが、僕の場合は「ありがとう」の一言です。
この素敵な経験を支えてくれた、
沿道からの応援や励ましに
気持ち良く送り出してくれた家族に
ハワイに、大会中に出会った方々に、勿論一緒に走った娘に
大げさに正直に言えば、あの時あの時空間を構成していた全ての存在物に感謝という感じです。
あの素晴らしい経験を支えてくれた全ての存在に感謝したいという気持ちになります。
これはどんなことにも云えることですが、どんないいことでも経験しなければ解からないもので、それを子供と一緒に経験できたのはこの上ない歓びであります。
GOAL後ホテルに帰るバスの窓から今度は「お疲れ様」の祝福の虹が見えました。
翌日の朝娘が、「なんだか気持がすごくスッキリして爽やかなかんじ!」 と言った後に
「なんか、走るの嫌だったんだナ…」 と言った言葉が、なんとも娘らしい正直な締めの一言でした。
そんなことにも気づかずに、もくもくと取り組み終わってみて初めて分かったようです。
大会翌日は痛む脚をかばいながら、2人で完走Tシャツを着て気分良くワイキキの町を歩きました。
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